小児鍼・幼児かんむし
めぐみ鍼灸の小児鍼
いつでも子供の身体は気になりますよね。
健康でつよい子になってほしい!
そんな期待に応えるべく、めぐみ鍼灸は身体に優しい治療、小児鍼を推進します。
誰もが初めての妊娠,出産,育児、お一人で悩まず何でもお気軽にご相談ください♪
お子様連れでママさんパパさんの治療もOK!
予約時にご遠慮なくご相談下さい。
小児はりについて
子供に対する鍼灸治療は「チリゲの灸」や「虫ばり」等の名称で特に関西地方を中心に親しまれてきました。
江戸時代の天文元年(1736年)に大阪の藤井秀孟は『鍼灸弁感』という書物を著し、子供の鍼治療の大切なことを説いています。
江戸時代から盛んに行われてきた小児鍼ですが、現在、乳幼児に鍼をすると聞くと驚かれる方がほとんどです。
鍼といっても刺さないで、皮膚表面を刺激する小児用の治療具を中心に用います。
小学生高学年~中学生になると症状により鍼を使用することもございますが、セイリン02番の髪の毛に近い一番細い鍼を使用します。
軽い刺激なので、眠くなるほど気持ちいいやさしい治療です。
何歳からできるの?なぜ効くの?
生後30日ぐらいから可能ですが、夜泣きで実際に来院されるのは1歳前後が多く診受けられます。
もちろん小中学生でも治療できます。
夜尿症では、小学校高学年にも多い症状です。腎臓・膀胱の泌尿器系が未だ大人のように働いていなかったり、また、神経症状が関与していることもございます。
このような症状には、鍼灸治療が一番良い治療だと思います。
4年生からの校外での宿泊,5年生の自然学校を心配される親御さんもいらっしゃることでしょう。
やさしい治療なので、ご安心の上、お気軽にご相談下さい。
鍼灸の効き目を現代的に説明致しますと、鍼による刺激が自律神経を介して脊髄や脳、さらに各臓器へと伝わり、内臓の働きを活性化させ、抵抗力のある身体づくりを促進させるからです。また、血液の成分(赤血球,白血球など)にも良い影響を与えるため、免疫機能も高まります。
様々な症状に♪病気の予防に♪心が落ち着くように♪強い子に育つように♪
適応症~こんな時に小児鍼
主な適応症
疳虫(かんむし,かんのむし)夜泣き,不眠,不機嫌
〔一般的特徴〕少し青白い顔色,眉間に青筋,髪の毛が濃く逆立つ
虚弱体質 夜尿症 食欲不振 消化不良(下痢,便秘) 小児喘息
アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎など) 鼻炎 中耳炎 気管支炎 小児神経症 など
夜尿症では、小学校高学年にも多い症状です。腎臓・膀胱経絡 泌尿器系が未だ大人の様に
こんな時にも小児鍼
・なんとなく元気がない
・キーキーとかん高いさけび声、チック症
・噛みついたりする
・すぐ風邪をひく,なかなか治らない
・年中鼻水、鼻づまり
・いつも緊張している,神経質
・眠りが浅い、睡眠が少ない
・発熱時ひきつけたことがある
・あせも、湿疹、蕁麻疹などひどくなりがち
・泣いた時に自分を叩いたり,床に頭をぶつけたり
鍼灸治療は自然治癒力を高める効果があるため、様々な疾患に効果を発揮します。
その他、症状についてなどお気軽にご相談下さい。
現代の環境による症状
昨今、テレビゲーム,パソコン,受験勉強などにより、子供のうちから脳への血流ばかり高め過ぎるため、体力低下と共に様々なストレスを生じる子供達が増加しています。
乳幼児にも身体と比べて脳の発達が早すぎる赤ちゃんや極端に睡眠時間が少ない赤ちゃんも増えているとのことです。これも現代の環境において偏った脳への刺激が多すぎるためでしょう。
充分な睡眠がとれないことには、頭も身体も休養できず、健康維持も難しくなってしまいます。
自律神経の働きがアンバランスになった場合、深い眠りで脳の疲労回復が必要なのに、眠りが浅くなって目が覚め易くなったりしてしまいます。
また最近では、たくさんの習い事をされているお子さんも増えております。
誰しも成長には個人差がありますので、その子に合わせて、あまり無理をさせ過ぎないようにしましょう。
何事もぼちぼちで良いとおもいます。親が大きな心を持って、健康第一に伸び伸びと育てていきましょう。
アレルギー疾患について
アレルギー疾患とは
現在、小児疾患でいちばんの問題と言っても過言ではないアレルギー疾患。
1980年代後半から激増し、今や5~6人に1人といわれるくらいです。アレルギーにしては、患者数が多すぎるため、他に免疫機構を混乱させる化学物質があるのでは、と研究している学者もいます。
環境破壊により、土,水,空気が汚れ、世界中でCO2排出の増加、最近では食べ物までもが私利私欲しか考えない人間の手によって汚されている状態です。
大量の農薬,産地偽装,遺伝子を組換えて作られた食材・・・
また、過食傾向にあるのも問題です。
現代病は、こういうことも原因の1つとなっているのではないでしょうか?
体内に侵入してきた異物と闘う機能を持ったIgEという物質があります。花粉症の人が、特定の花粉を吸い込むとIgEを多量に放出し、鼻や目の粘膜の炎症に繋がります。
体内に寄生虫が多かった頃(昭和高度成長期)、これらのIgEは、その処理に当っていたため、他で悪さをすることもなかったと言われています。
東京医科歯科大学の藤田紘一郎氏は、ご自身の腸の中でサナダムシを飼育し、研究している有名な学者さんです。
高度成長した日本は、人糞から化学肥料に代わり寄生虫は減り、清潔すぎる現代人は合成洗剤や除菌剤で、ばい菌と共に常在菌までやっつけてしまい、皮膚のバリア,抵抗力を弱くする。
これでは、こういった疾患がなくなることはなく増加の一途をたどってしまいます。現に先進国のこども達の方が圧倒的にアレルギー患者が多いのです。
幼児期に牛などの家畜が身近にあり触れてきた方が、後々のアレルギー・花粉症の発症率が低下するというデータも耳にしたことがあります。
清潔志向も行き過ぎてはいけないということですね。
今の日本の子供に必要なのは、自然に触れさせることが重要なのではないでしょうか。田舎の暮らしのように緑の空気を吸い、川で遊び、海で泳ぎ、その土地で採れた四季の食材をよく食べて、よく寝る。
子供の本来あるべき姿がいちばんの予防なのです。忘れていましたが、たまには勉強もしましょうネ。
さあ、ゲームは程々にして、太陽の下に遊びに連れて行きましょう!
アレルギー疾患についてⅡ西洋医学~
アレルギーに対する西洋医学の治療は日々研究されていますが、なかなか100%の治癒は難しく、症状の緩和,いかに上手にコントロールするか等が主体になっています。
もちろん中には治癒に至る症例もあることでしょう。
しかし、対症療法になりますので、お薬の服用は必要最低限でいきたいところですね。
一般的に病院では、できるだけ優しい薬で効果を得るようにしますが、もちろんステロイドなどを使う場合もあります。
それでもなるべく副作用を抑えながら、喘息などでは発作を起こさせないようにコントロールする。
そのように患者さんのためを考え、良い治療をされているすばらしい医師もいれば、説明不足の・・・医師もいることでしょう。
アトピー性皮膚炎などにおいては、どんな本を読んでも民間療法には手を出すなと書かれてあります。
確かに悪徳な金儲けのみを目的とした各種療法もたくさんあります。
しかし、親は、我が子を治したいと願うのが当たり前であり、「治る可能性があるなら・・・」と、高いお金を出して悪徳業者にかかる人が後を絶ちません。
例えば、きちんとしたステロイド薬の使い方を教えられず、ひどい副作用がでてしまった場合、その子の親は、よけいにこういった方向に走る恐れがあります。
やはり治療家の患者へのインフォームドコンセントは、とても重要です。
いろんな方向からしっかりと情報を集め、まずは良い主治医をみつけましょう。
ご両親は、何にでも安易に手を出さず、一度、第三者に相談するようにしましょう(できれば良い医療関係者に)。
民間療法は、高額であれば効くと思われがちですが、有効性にはまったく関係なく、むしろ悪徳業者ほど、そういった心理を読み、法外な金額をつけていますので気をつけましょう。
鍼灸を上記の民間療法と同じ扱いをする方もいますが、それは大きな間違いで、法律上でも医療の一つなのです。
幅広い医学の知識,勉強されてきたドクターほど、鍼灸治療の効果を認め、奨める先生が多いのです。
WHO(世界保健機関)やNIH(米国国立衛生研究所)が、鍼灸の治療効果を認めたため、今や世界的に需要が増加し、鍼灸師も増え続けています。
アレルギー疾患についてⅢ鍼灸~
アレルギー疾患に対する鍼灸治療。
ギックリ腰などは、1回2回で飛躍的に症状が回復するものもありますが、アレルギーのように慢性的な症状には、やはり期間を要します。
西洋医学でも同じであるように、なかなかそう簡単にはいきません。長期に渡り、治療が必要になっていきます。
身体,自律神経のバランス調整、臓腑の働きを調和させたうえで、症状の緩和にかかります。
喘息で説明しますと、全身の調整後、喘息発作が減ることを目的に治療していきます。症状の重さにもよりますが、週1回~2回のペースで続けて、経過を見ながら治療間隔をあけていきます。
喘息は慢性的に気管支に炎症があり、ダニ,寒冷,夜間に気管が狭まった時などに発作を起こすので、炎症が軽くなるように、原因もできるだけ除去させます。
現に秋口の発作がなくなった、咳が減って呼吸が楽になったなど、様々な治療効果が出ています。
もちろんWHOも気管支喘息の効果も認めています。
鍼には、臓腑の働きを高めたり、血球の数を増やしたり、様々な効果があります。
奥が深い鍼灸治療は、現段階で、まだまだ解明されていない効果もたくさんあるといわれています。
副作用のない鍼灸によるアレルギー疾患の治療は、これからも大きな期待が寄せられています。
アトピー性皮膚炎
近年、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方が子供だけでなく、大人にまで増えてきています。
大気汚染、合成洗剤、飲食物等に含まれる化学物質等の影響が考えられてきていますが、アトピーそもそもの語源は、UN TOPY(定かでない)ということから、まだはっきりと解明されていません。従って治療方法も様々な面からアプローチされており、過去のNHKの番組ですが「クローズアップ現代」では鍼灸治療もアトピー性皮膚炎に対して有効であることが紹介されました。
兵庫県鍼灸師会では、東洋医学夏季大学や学術講習会でもアトピー性皮膚炎がとりあげられ、各専門分野からも講師を招き講習を重ねています。
特に鍼灸治療は生体の内分泌機能及び個々の自然治癒力を高める効果があり、アトピー性皮膚炎,アトピー性疾患に対しての治療効果が期待されています。効果が得られた症例報告も増えてきております。根気よく体質改善を行っていきましょう。
生活習慣・特に食事の栄養は、身体を作る上で欠かせないもの。
特に現代の問題である過食に気を付け、腹八分目を心がける。
水をしっかりと摂取する。水を飲む際、食事中と食後2時間は控えめにしましょう。消化液を薄め、胃に余計な負担をかけないようにするためです。
そして、ダラダラと間食をせず胃腸を休ませてあげることが大切です。
糖分の摂り過ぎに注意して、旬の食べ物(野菜)・身近で採れる食べ物や和食(大豆系・小魚・きのこ類)をしっかりと料理に取り入れましょう。
納豆,ぬか漬け,ヨーグルトの乳酸菌などは、身体の中のリンパ球Th1の働きを強め、アレルギー疾患に良い働きがあると言われています。
発酵食品は、世界中の長寿の村で必ずと言っても良いほど、食されています。健康な方も積極的に食べるようにしていきましょう。
流行りの塩麹もおいしいので、おすすめです。